ポールダンスには様々な魅力がある。
そのなかでも私は
技(トリック)の〝質〟を極めたいと思っている。
ということに気づいた。
体操競技は、床の種目でも
音楽はかからない。
その技の質を競う。
美しさ、といっても良いかもしれない。
私が子供のころからやってきたのは、
器械体操とは違う
新体操であった。
体操の一種なのだが、rhythmic gymnastics
の言葉通り
音楽に合わせて
身体の動きと
手具の操作を組み合わせ、
美しさと技術を表現するスポーツ。
フィギュアスケートも同じだと思うが
音楽が加わることにより
音楽と身体の融合が求められる。
ダンス要素も求められる。
町田樹さんの言葉から、
今回わたしはポールダンスにおける自身の表現したいことについて
想いを巡らせることになった。
器械体操は
フォーマリスティックスポーツ(formalistic sports)…技の難度と質のみを競うスポーツ。
新体操やフィギュアスケートなどは
アーティスティックスポーツ(artistic sports)…評価対象となる身体運動の中に表現行為が内在するスポーツ。
と定義付けられている。
ポールダンスはまだまだメジャーでは無いが
ポールスポーツというジャンルも出来、
大会での厳格な審査基準なども整って来た。
ポールもアーティスティックスポーツだと思う。
ポールダンスの大会の種類によっては、表現の一つとして〝セクシー〟も許容されている。
そこが面白いし新しくて人間らしくて良いなと思う。
ポールダンスを始めたころ、”体操になってはいけない。”と言われた。
ポールダンスを始めて18年ほど
ずっとその言葉について考えている。
音楽がかかっている以上、その音を表現してこそのポール〝ダンス〟。
まさにそうで、正しい。
ただ、これまでの活動から
現代アートや現代サーカス、
コンテンポラリーダンスなどに体当たりで触れて来た今、
私にはポールダンスにもし音楽がなくても
究極に磨き上げられた技の美しさがあれば
芸術や表現になり得るのではないかと感じている。
つまり観た人が感動できるのではないかと。
美というものは、人の心を打つ。
わたしはポールダンスを
驚きや楽しさやエンタメ性や派手さ、ダンサブルなどなどたくさんの魅力的な要素も味わいつつ
ただストイックに
ポールと身体が織りなすトリックの美しさ
を追求することにも興味がある。
技の質の中にも、表現を見出せるのではないか。
人のしたい表現方法はさまざまであるからこそ、世界は彩られる。
